本:ヤコとポコ

“色と思い出と。想像してみて。君色センチメンタル。”どこか懐かしい、ちょっぴりせつない。少女漫画家とロボットアシスタントの何でもない毎日。『花のズボラ飯』の水沢悦子の新境地。

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花のズボラ飯の作者さんの日常系漫画で、無愛想な少女漫画家のヤコと彼女が所持しているロボットのポコの物語。
ヤコが編集部で打ち合わせをしている間にポコがゲームセンターで遊んでいる中、ポコが景品として『ゆっこペン』をもらう。昔飼ってた金魚の色などへんてこな色と、そのペンの色が一致していたら幸せになるという。ポコは興味を示し、そのペンを集め始める…というのが主軸のストーリー。
ヤコの書いてる少女漫画の編集部の人達、同じ漫画家でライバルの人達、色んな人々との交流があったり、ゆっこペンをもらっていく。

この漫画の背景が少し不思議で、人類がインターネットを使い出した後にその文化が意図的に制限された世界。この影響でロボットはある程度機能が制限され(それでも高性能)、車の速度が半分以下になってたりパソコンが使われなくなってたりで世界観的にはかなりアナログ。
そんな世界の独特な風習がかなり面白い。技術が廃れているわけではないから、一部で超高性能な技術が垣間見えたりしてちょっと面白い。

ヤコとポコのまるで母と息子、もしくは姉と弟みたいな関係性もすごく素敵。ヤコはポコのことを甘やかさないムーブをするものの、ふとしたことでひっそりポコを思って喜んだり、どっさり甘やかしたり。ポコもポコでヤコが大好きだから、ものすごく無愛想なヤコ相手であってもとても仲良しで信頼関係がある。関係性オタクにはたまらないものがある。

その他、漫画を描く上でのヤコの信条がかっこよかったり漫画家相手への対応など面白い点は色々あるのだけれども、ひとまずここまで。